オリンピックメダルの秘密特集ページ

オリンピックメダル

近年、日本のスポーツ界では素晴らしい成績を収めた選手たちが注目を集め、スポーツに対する国民の価値観が高まっています。
テレビをつけると「日本人選手が国際的な大会で優勝しました!」という喜びの声を頻繁に聞くことができ、過去には体格差で苦戦していた競技でも、日本人選手が成功を収める時代が来ました。
ところで、スポーツの祭典であるオリンピックでは、各国・地域の特性を反映した個性的なメダルが授与されますが、そのメダルは一体「どこで」「どのように」「誰によって」作られているのでしょうか?
今回は、東京都世田谷区にあるメダル屋さんが、オリンピックメダルの秘密を探るための調査を行いました。

オリンピックメダルの歴史

古代ギリシャオリンピック

古代ギリシャのオリンピア大会

オリンピックメダルの歴史は、古代ギリシャのオリンピア大会にさかのぼります。 古代オリンピックでは優勝者にオリーブの冠を授与し、物賞は与えられませんでした。 しかし、近代オリンピックが誕生すると、メダルが導入されました。 1896年のアテネオリンピックが最初の近代オリンピックで、優勝者には銀製のメダルとオリーブの冠が授与されました。 1900年のパリオリンピックで初めて金メダルが導入され、銀と銅メダルも与えられるようになりました。 オリンピックメダルはデザインや素材が大会ごとに異なり、主催国がその特徴を反映させます。 メダルはスポーツの栄誉と成果を象徴し、選手に認識される特別な賞であり、スポーツの歴史と価値観を伝える重要なシンボルです。
※写真は国際オリンピック委員会ウェブサイトより引用

日本人初のオリンピックメダル

日本人初のオリンピックメダルは、1920年のアントワープ大会でテニスの熊谷一弥選手が獲得した銀メダルです。 熊谷選手は男子シングルス競技で銀メダルを獲得し、また、ダブルス競技では柏尾誠一郎選手と組んで準優勝し、2つの銀メダルを手に入れました。 この快挙は日本にとって初めてのオリンピックメダル獲得という歴史的な出来事であり、日本のスポーツ界に大きな誇りと感動をもたらしました。 熊谷選手の活躍は、日本のオリンピック史における重要な節目とされています。
※写真は笹川スポーツ財団ウェブサイトより引用

日本人初のオリンピックメダル

オリンピックメダルのデザイン

1964東京オリンピックメダル

1964年 東京オリンピック大会

1964年の東京オリンピックのメダルは、大蔵省造幣局の工芸官によって製作され、特定のデザイン基準に従って制作されました。 金・銀・銅のメダルに共通するデザイン要素として、表面には「勝利者を肩車した男性の群像」が、裏面には「勝利の女神」が浮き彫りにされ、大会名と競技名が刻まれた欄が存在しました。 一般の人々がメダルをじっくり見る機会は限られるため、このデザインの詳細はあまり知られていなかったかもしれません。 参加メダルのデザインは岡本太郎(表)と田中一光(裏)によるもので、これらのメダルは日本のオリンピック史に特別な意義を持っています。

2020年 東京オリンピック大会

2020年東京オリンピックのメダル制作に際して、非鉄金属精錬所で精錬された金銀銅を使用しました。 具体的なリサイクル原料の総量は、JX金属、三井金属鉱業、三菱マテリアル、田中貴金属などの企業から調達されました。 これらのリサイクル原料は、日本の造幣局に納入され、メダルの製作に利用されました。 この取り組みは持続可能性と環境への配慮を反映しており、既存の金属資源を有効活用することで、新たな鉱石の採掘や環境への負荷を減らす一環として注目されました。 オリンピックメダルの制作にリサイクル原料を用いたことで、スポーツの祭典が持続可能な価値観を示す良い例となりました。

2020東京オリンピックメダル

オリンピックメダルの価値

目録

オリンピックのメダル報奨金

オリンピック・パラリンピック競技大会のメダリストは、日本オリンピック委員会(JOC)および日本パラリンピック委員会(JPC)から、報奨金が支給されます。 スポーツ庁によると、金メダル受賞者にはオリンピックでは500万円、パラリンピックでは300万円が支給され、銀メダル受賞者には200万円、銅メダル受賞者には100万円が支給されることが定められています。 これらの報奨金は、選手たちの優れた成績と努力を称え、スポーツの振興を促進するための措置として設けられています。 報奨金はメダル受賞者にとって貴重なサポートであり、スポーツ界の発展に貢献しています。

金メダルは126,000円?

オリンピックの金メダルは、金メダルでありながら実は銀製です。 6gの純金で金張りされ、本体の銀は550gの純度1000分の925で作られています。 もし金メダルを売却する場合、現在の金の価格が1gあたり約10,000円、銀が1gあたり約120円と仮定すると、金は約60,000円相当、銀は約66,000円相当となり、金メダル1個の価格は、素材の合計により約126,000円ほどになります。 しかし、これらのメダルは単なる素材の価値以上に、選手の努力と栄誉を象徴し、スポーツの最高の成果を称えるものとして非常に高い価値を持っています。

金メダル

もっと知りたいオリンピックメダル

金メダルを噛む

選手はなぜメダルを噛むの?

オリンピックメダルを噛む習慣は、純金がやわらかいため、噛むと歯型がつくことから始まりました。 過去に金メダルを獲得した選手が本物の金であることを確認するために、メダルを噛むことがあると言われています。 この行為は、金メダルの純金の品質を確認し、信頼性を証明する手段として広まりました。 オリンピック選手がメダルを噛むのは、単なる伝統的な習慣ではなく、金メダルの真正性を確かめるためのシンボリックな行為なのかもしれませんね。

もしも金メダルをすべて純金で作ったら?

もしも556gすべてを純金で作る場合、556g×10,000円/g×1個=5,560,000円となります。 2020年東京オリンピックの金メダル総数が5,000個だったと仮定すると、556g×10,000円/g×5,000個 = 27,800,000,000円。 金メダルだけで、総額は約278億円に相当します。 実際に1912年開催のストックホルムオリンピックまでは純金製の金メダルを採用していましたが、開催国によって経済的な不利が無いようにとの配慮から金メッキに変更されました。

金メダル

おすすめのメダル

ジャパンプライズでは、スポーツ大会の定番メダルから特別な瞬間を印象的に彩るデザインメダルまで、幅広い商品を提供しています。
これらのメダルは地域のスポーツ大会やコンテスト、企業の社内表彰や記念品など、さまざまなイベントや用途で利用されています。
独自のデザインやカスタマイズオプションを通じて、特別な瞬間を記念し、受賞者や参加者に感動的な贈り物を提供しています。

マイティメダル

マイティメダル

145種類の交換レリーフ

感動の瞬間を永遠に心に刻むための特別なアイテムです。 競技種目は145種類の中から選ぶことができ、その多彩な選択肢からお好きな競技を記念することができます。 メダルはプライズの結晶であり、その輝きは勝利や努力、栄光の証として輝きます。 これは選手や応援者にとっての誇り高い宝物であり、オリンピックやスポーツの精神を象徴します。 一生の思い出となり、競技の情熱と共に永遠に輝き続けることでしょう。

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ワールドメダル

ワールドメダル

オリジナルデザインメダルの定番

金属と異なる素材を組み合わせたコラボレーションメダルの特徴を持っています。 メダルには「Joy Prize Thanks For Human Document」(記録に対する喜びと賞賛)という意味深い言葉が刻まれています。 このメダルは、レーザー彫刻加工やダイレクトプリント加工によるセミオーダーが可能で、カスタマイズが容易です。 定番のオリジナルデザインメダルとして、記録や功績を称える素晴らしい贈り物やトロフィーとして人気があります。

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クリスタルメダル

クリスタルメダル

透明度の高いクリスタルガラス

特別な瞬間を彩るために、細部にまでこだわりが詰まったメダルです。 高い透明度を持つクリスタルガラスは、どの角度から見ても美しく、ガラスの輝きと調和し、まるで宝石のような煌めきとパワーの結晶のように輝きます。 光をまとって舞うかのような美しさを持つこのメダルは、特別な瞬間や成就を祝福し、贈り手の気持ちを表現するにふさわしいものです。

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まとめ

オリンピックメダルの秘密についてまとめましょう。

  • メダルの材質:金メダルは6gの純金で金張りされ、本体は純度1000分の925の銀で作られています。
  • メダルの価値:メダルの実際の素材価値とは異なり、金メダルや銀メダルは感情的な価値を持ち、スポーツの最高栄誉を象徴します。
  • メダルの歴史:オリンピックのメダルデザインには歴史的な背景があり、様々なデザインが採用されてきました。
  • 経済的要因:初期のオリンピックでは純金製の金メダルが使用されましたが、経済的な不利を避けるために金メッキに変更されました。
  • 聖火ランナー:聖火ランナーたちはリレー形式で聖火を運び、特定の距離を走ります。聖火は専用のランタンに格納され、次の市区町村へと移動します。

オリンピックメダルには豊かな歴史と象徴的な意味が込められており、スポーツの精神と栄誉を讃える大会の一部として高く評価されています。

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